Aula F75購入のきっかけ
きっかけはこの動画でした。
だいたいこういう系の動画って、まじでクオリティが一線を越した時って興奮具合がぶんぶん伝わってくるんですよね。
見てるこっちまで興奮してしまいました。
この値段で、この打鍵感、クオリティが手に入るとはまさか夢にも思わなかった。
というわけで、2週間くらい毎日Aula F75を調べ尽くして、買いました。
Aula F75のGreenカラーめっちゃ良い
どうですか、これ。
写真でちょっと伝わりづらいかもしれませんが、このカラーめっちゃくちゃ良いですよ。
ちょっと外縁の水色がかわいすぎるかなとか最初思って敬遠していたのですが、実物は全然気になりませんでした。
このカラー、照明の色によってかなり表情変える印象があります。
特に、うちは間接照明みたいなライトを焚いてるので、それとはめちゃくちゃ相性良いです。
自分の手元のF75の色味と近い色合いだなぁと感じた動画はこれです。
また白のモデルと迷われている方は、こちらの動画がよく比較できて参考になると思います。
枠とキーキャップのベースの色が少し茶色がかったクリーミーな色である所が個人的にお気に入りです。水色と緑色もアースカラーって感じで、最初は派手すぎないか?と気にしてましたが実物を見てむしろお気に入りの配色となりました。
キースイッチの比較に関しては以下記事でまとめています。
Aula F75 購入してみての感想
実際に購入してみての感想としては、もう最高です。
キーボードでこんなに多幸感を味わえるなんて正直思ってませんでした。
デスクにつく度に、「嗚呼良すぎる…」ってキーボードに見惚れてから、作業開始できるの最高です。
ただ今回心底最高と思えるまでに、かなり拘ったことが3点あります。
①Aula F75に合うリストレスト探し
②打鍵音の改善
③US配列仕様で使用する為の設定
一つずつ解説します。
①Aula F75に合うリストレスト探し
今回色々タイピングしてみて思ったのは、リストレストまじで重要ってことです。
リストレストなしはまじで地獄なので何かしら導入した方がいいです。
それでやっぱり高さによって全然打ちやすさ変わってくるんですよね。。
僕も最初、高さの合わないリストレストでAula F75で寿司打テストして、
点数がいつもより低いのばっかりでめっちゃ萎えました。
これ見た目だけの玩具なのか??打鍵音は良いが、
打鍵する精度とかキーボードの本質的な部分で劣っているのではないかとか自問自答する期間が実は2日ほどありました。
というのも、これまでロジクールのMX KEYS MINIを使用していたんですよね。あれはあれで打ち心地がとても素晴らしいのですが、それまで使用していた「MX PALM REST」っていうリストレストだと高さが全然合わないんですよね。
流石にこれでは正当に評価できないということで、Aula F75に合うパームレスト探しの旅に出ました。
そして、ようやく自分なりに納得できる答えにたどり着いたので、その過程を記しておきます。
まずAmazonで調べると、HyperXのリストレストが最初にヒットします。
レビュー数も多く、評価も高いのですが、高さが22mmもあります。
Aula F75は18mmとかなので、高過ぎます。
実際にHyperXのレビューで、これはゲーマー仕様になっていて、少し高めに設定されているというものも見ました。
(上部のキーをおしやすくすることでFPSなどで武器変更をしやすくするのだとか。)
他のリストレストを見ても、大体20mm以上のものばかり。。
そんな中、色々調べて尽くして見つけた唯一無二のリストレストがこちら。
こちらなんと高さ片方が8mm、もう片方が16mmになっており、さらに滑り止めが2mmと4mmで選択できるようになっています。
こんなに高さ調整に優しい仕様のリストレストはほんとにない。デザインも木製でお洒落。
私の使い方としては、滑り止めの高さは2mmにして、手前が18mm、奥が10mmになるようにしています。
これ多分手前が低い方になるのが恐らく正しい使い方だと思うのですが、
それだと打ちにくいんですよね。。
なんとなしに反対(手前を高く、奥を低く)にして使ってみたらめちゃくちゃ打ちやすくなって感激したので、このように使用しています。
まじでこのリストレストが無かったら、Aula F75の使用は諦めてました。
MX KEYS MINIとの比較ですが、このリストレストを今の使い方で使用したら、
寿司打も過去最高点で過去一にタイプミス少なく出て、その後も高得点が安定して出るようになったため、
結論からいうとAula F75の大勝利ですね。
MX KEYS MINIはたしかに打ちやすいですが、キーがぺったんこなので、
句読点の部分とかが打ちにくいんですよね。
MX KEYS MIINの利点は静か(ただ、パチャパチャした音は少し気になる…)なので、思考に集中できるという部分があるのですが、これは②で少し抗っていきます。
②打鍵音の改善
Aula F75の打鍵音素晴らしいです。素晴らしいのですが、パンタグラフのMX KEYS MINIを1年以上使用してきたこともあり、ほんの若干うるさく感じてしまいます。。
(私は「LEOBOG Reaper Linear」スイッチにしたのですが、音自体はめちゃめちゃ良いです。)
そこで、とりあえずの静音化対策ということで、以下を導入しました。
キーキャップを外して、キーキャップの裏側の突起にこの静音化リングを装着。
変化はめちゃくちゃ大きいわけではないのですが、高い音が軽減されて、落ち着いたコトコト音に変化しました。
これは導入して大正解でした。
たった600円で落ち着きのあるコトコトに進化。
これはコスパGoodです。
③US配列仕様で使用する為の設定
これが大きな問題でした。
ご存知の方は普通にWindowsの設定でキーボードのレイアウト設定を
「英語キーボード(101/102キー)」に変えればいいんじゃないの?って感じだと思うのですが、
これでは自分の場合、不都合がありました。
現在私のPC環境はノートPCで、出先ではノートPCを持ち歩き、
自宅ではそれをクラムシェルモードで使うという形にしています。
出先にキーボードを持ち歩くのはミニマルじゃないので
ノートPC内蔵のキーボードを使用するのですが、こちらは『JIS配列』なので、
いちいち設定でキーボードレイアウトを変更してPCを再起動しないといけない。
これは全くもってイケてません。
なるほど、JIS配列とUS配列を自由に切り替えて使いたいと。
で、調べると『ULE4JIS』というソフトを使えば、タスクトレイのアイコンからその切替を一発でできるようで、その導入を試してみました。
しかし問題が。
私は仕事上リモートアクセスで複数台のPCを操作したりするのですが、この時に『ULE4JIS』がうまく機能しないのです。
接続先のPCで文字を打つと、記号などがちぐはぐでうまく打てない。。OMG
そこで、接続先のPCに『ULE4JIS』をインストールしエミュレーションをON、
接続元の私のPCの『ULE4JIS』のエミュレーションをOFFにすることで、動作を確認できました。
いや、これは流石にだめでしょ。。
接続する度にこっちのエミュレーションを切って、向こうのエミュレーションを有効にしてとかやるのも面倒過ぎるし、
新しいPCと接続する度に『ULE4JIS』インストールしなきゃいけないのも面倒過ぎる。
というわけで、心が折れかけたのですが、もう少し粘ってそれらの面倒を綺麗に払拭する解決策を見つけました。
『auto hot key』を使用します。
こやつでキーマッピングをUS配列仕様に変更するのですが、これでやるとリモートのPCでも何の設定の必要もなく、US配列で打てます。しかもタスクトレイからExitすれば一瞬でJIS配列に戻る。これは神すぎる。
細かい設定方法は知らなくてもいいという方は以下のGithubでexeファイルをダウンロードして、タスクバーにピン留めしておけばアイコンクリックで起動、Win+Rで「shell:startup」で立ち上がったフォルダにexeファイルのショートカットをぶち込んでおけばWindows起動後自動でUS配列になります。止めたい時は右下のタスクトレイの緑のアイコンを右クリックしてExitするだけです。
(GitHubは後日あげます。。。)
一応以下に私がこの手法を実行した流れをメモで残します。
auto hot keyをインストール後、適当な場所に「us2jis.ahk」などというファイルを作成。
メモ帳で開いて、以下をコピペして保存。
#SingleInstance force
#UseHook
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
; 1段目
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
SC029::` ; 半角/全角 -> ` VKF4だと全角入力ができないのでSC029 / sendにするとctrl+shift+@ができないため使わない
+SC029::Send,{~} ; Shift + 半角/全角 -> ~ VKF4だと全角入力ができないのでSC029
+2::Send,{@} ; Shift + 2 ["] -> @
+6::Send,{^} ; Shift + 6 [&] -> ^
+7::Send,{&} ; Shift + 7 ['] -> &
+8::Send,{*} ; Shift + 8 [(] -> *
+9::Send,{(} ; Shift + 9 [)] -> (
+0::Send,{)} ; Shift + 0 [ ] -> )
+-::Send,{_} ; Shift + - [=] -> _
^::Send,{=} ; [^] -> =
+^::Send,{+} ; Shift + ^ [~] -> +
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
; 2段目
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
@::[ ; [@] -> [
+@::{ ; Shift + @ [`] -> {
[::] ; [[] -> ]
+[::Send,{}} ; Shift + [ [{] -> }
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
; 3段目
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
+;::Send,{:} ; Shift + ; [+] -> :
:::Send,{'} ; [:] -> '
*::Send,{"} ; Shift + : [*] -> "
+]::| ; Shift + ] [}] -> |
]::\ ; []] -> \
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
; ctrl + spaceキーでIME変換ON/OFF切り替え
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
^Space::Send, !{vkF3sc029}
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
; 左右 Shift キーの空打ちで IME の OFF/ON を切り替える
;
; 左 Shift キーの空打ちで IME を「英数」に切り替え
; 右 Shift キーの空打ちで IME を「かな」に切り替え
; Shift キーを押している間に他のキーを打つと通常の Shift キーとして動作
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
~LShift Up::
if (A_PriorKey = "LShift") {
Send, {vk1Dsc07B}
}
Return
~RShift Up::
if (A_PriorKey = "RShift") {
Send, {vk1Csc079}
}
Return
色々先人の方々の知恵をお借りして、
実際にタイピングで問題なく打てるか色々テストしてうまくいったのがこれです。
そしたらそのファイルを右クリックで、「Compile Script」を実行します。
すると、同一ディレクトリに「us2jis.exe」という実行ファイルができるので、
それをドラッグしてタスクバーに設置。
これでタスクバークリックでいつでもUS配列仕様にできるようになりました。
次にWindows起動後、自動でUS配列になるように設定します。
Windows +Rで「ファイル名を指定して実行」に「shell:startup」と入力して実行。
「us2jis.exe」を右クリックでショートカットを作成し、
そのショートカットファイルをこのフォルダに移動します。
これで完了です。
US配列は流石理にかなった配置になっていて、よく考えられています。
最初は慣れが必要ですが、慣れてしまえば、違う世界が見えてきます。
JIS配列の利点のIME変換、無変換はShiftの左と右に割り振ることで対策できますし、怖いものなんてなしです。
(※chromeリモートデスクトップではそもそもJIS配列であってもIME変換、無変換のキーが機能しないようです。今回のUS配列の設定の場合、Ctrl+スペース で切り替えるのが吉のようです。)
まとめ
Aula F75、めちゃくちゃ良い極上のキーボードですが、
上記試練を乗り越えられる勇者のみが最高の景色を観られる、
まさにロトの剣のような一品でした。
使いこなせる伝説の勇者になれるか、なれないか。
この記事に辿り着いているあなたはきっと伝説の勇者だから大丈夫ですね。無用の心配でした。